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本田技研工業がワークショップを通じてZ世代をリサーチする理由


本田技研工業株式会社では2020年から3年かけて株式会社CURIO SCHOOLとともにZ世代(次世代)の価値観をリサーチを実施しました。

2020年は国内のZ世代を対象としてオンラインワークショップ形式で行い、2021年度は海外(タイ、インドネシア)のZ世代を対象として行い、そして2022年度は社内で定めたユーザー像に近い人たちを集め、対面・ワークショップ形式で価値観を探りました。

この3年間を振り返り、どのような成果があったのでしょうか。

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本田技研工業株式会社

四輪事業本部 事業統括部 商品戦略部 商品戦略企画課

濱野 剛男

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本田技研工業株式会社

四輪事業本部 事業統括部 商品戦略部 商品戦略企画課

溝口 遼馬

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株式会社CURIO SCHOOL

代表取締役

西山 恵太

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株式会社CURIO SCHOOL

取締役

若松 誉典


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CURIO 西山:そもそもZ世代のリサーチを始めるに至った経緯や背景にあった課題をお伺いできたらと思うんですけど、そのあたりはいかがでしょうか?

濱野様:どの企業も変わらないと思うんですけど、次世代のユーザーでありゲームチェンジャーと言われているZ世代には2020年当時から我々も非常に注目していました。しかし彼ら・彼女たちの情報の取り出し方というのが非常に難しく、未成年であることもあって一般的な調査会社を使ったとしてもなかなか欲しい情報が得られないというのが分かっていました。仮にインタビューを行ったとしても会話が成立するかっていうことにも疑問があったというのがベースにあり、どこの部署も攻めあぐねていたのがZ世代であったと思っています。

どちらかというと、調査会社がまとめた通り一遍な話だけが通っていて、生の姿が見られないというのが当時のZ世代のユーザー像でした。「サイバーキッズ」って出ているけどどうなんだろうね、みたいな感じです。

溝口様:僕は今年のリサーチから参加させていただきましたけど、これからのお客様には今のZ世代の人たちも入ってくるので、ああいう人たちがどういう価値観を持っているだとか、どういう傾向なのかっていうのはやっぱり肌感覚で掴まないと駄目だよねという話はしていました。 実際にネット情報などを見てみると、特徴や傾向であったりとかっていうのは書いてあるんですけど、文面的なものや抽象的なものが多くて、「本当にそうなのか?」と腹落ちするものがなかったです。

今回ワークショップでしたけど、やっぱり自分たちで調査を設計してやっていくことで自分たちの中で腹落ちして納得でき、そこから次に進めていけるような兆しがありました。

CURIO 西山:弊社にリサーチを依頼した理由や経緯を教えてください。